この記事は NetMotion Software の ブログ (英語、米国時間2020-07-09公開) の抄訳です。原文はコチラに掲載しています。
ネットモーションは米国時間の2020年7月9日 にSDP (ソフトウェア定義境界)に対応した新製品「NetMotion プラットフォーム」を発表します。CEOのChristopher Kenesseyが投稿したブログ記事から、ポイントをいち早く紹介します。
新製品 「NetMotion プラットフォーム」 の発表
ネットモーションは、リモートワーカーのために特化した リモートアクセス ソフトウェアとして知られています。設立19年になりますが、現在グローバルで数百万台のデバイス、数千の企業や団体で、日々の業務にお使いいただいています。
ネットモーションの歴史の中でも、とても大きな転換点となるであろう今回の新製品発表です。まったく新しい「プラットフォーム」というアーキテクチャで、従来から好評を頂いている「リモートアクセスVPN」の用途から、「ゼロトラスト」のような新しいセキュリティに至るまで、お客様の要件に合わせて幅広く対応します。ゼロトラストは、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)やソフトウェア定義境界(SDP)とも呼ばれますが、ネットモーションのVPNがZTNAやSDPに対応することで、リモートワークに将来必要となる高度なセキュリティをワンストップで提供できるようになります。また、プラットフォームに含まれる様々な機能は、お客様の要件に応じて、選択的に利用することもできます。
ネットモーションを「切れないVPN」としてご存じの皆さんは、リモートワークのエクスペリエンスが通信パフォーマンス向上なしには難しいことを実感されていることと思います。ネットモーションは、セキュリティと利便性という、相反する課題を同時に実現できるユニークな製品です。
ネットモーションは本日、リモートワークのパフォーマンス向上に貢献する機能を「プラットフォーム」として提供を開始します。リモートワークを一切中断することなく、あらゆる環境で生産性が高い仕事ができる安定したセキュアな通信状態を提供します。
新しい業界への採用事例
従来からネットモーションが必要とされてきた業務は、例えばリモートワークや、社内システムへのリモートアクセスを維持する必要がある業務など、航空会社、ユーティリティ(電気・ガス・水道)、ファーストレスポンダー(警察・消防・救急)や物流業界などが主でした。そのような業界では、データ通信の接続が不安定で、接続が切れやすい環境で業務システムにアクセスするためにネットモーションが活用されてきました。そして近年ではより難易度の高いリモートワーク環境にも活用されるようになってきました。最近のCOVID-19 に関連する社会情勢の変化で、多くの人が在宅勤務をするようになり、社内で仕事をするときよりも格段に不安定なネットワーク環境での業務を強いられるようになっています。それに伴い、今までとは全く違う業界(金融業界、法律事務所、ソフトウェア開発会社など)での採用事例が増えています。
NetMotion が提供する SDP とは
リモートアクセスは喫緊の課題になっています。COVID-19の影響で、リモートワークを急速に拡大する企業が増えている中、ユーザーエクスペリエンスをどのように保証するかという観点で、ソリューションが選定されるようになってきています。
また、リモートアクセスのセキュリティに対するプレッシャーも高まっているため、ネットワークやITの管理部門は運用ミスが許されない状況です。現実的な検討や構築に長い時間がかかるものの、「ゼロトラスト」という考え方は、このような状況にマッチすると考えられてきています。
ネットモーションはセキュリティが最重要とされる場面でも利用されています。会社のリソースにいかにセキュアにアクセスできるか、デバイスやユーザーをどのように保護できるか、ネットモーションのコアともいえるセキュリティの知見をさらに進化させ、デバイス、リソース、ネットワークの状態に合わせた的確なセキュアなアクセスを提供いたします。
「 VPN + SDP 」 がお客様にもたらすメリット
2019年は米国の主要な展示会では「kill your VPN」 (VPNは終わった)という広告があったくらい、VPNをやめてゼロトラストに移行しようというマーケティングキャンペーンが盛んでした。
実際のところは一夜にして切り替えることは大変困難で、ゼロトラストを採用した企業数は、予想されたほどには増えませんでした。なぜならゼロトラストは構築が煩雑なためです。
一つのプラットフォームで構築し一元管理ができる。それが、ネットモーションが競合他社よりも優位な理由です。現在VPNをご利用のお客様が、日常業務を中断せずに今後どのようにゼロトラストに移行できるのか、複数の製品を購入することなく、複数のシステムを設定することなく容易に切り替えられるのかが大変重要です。
ネットモーションは、すべてが一つのプラットフォームにまとめられています。エージェントソフトウェアも、ポリシーエンジンも、アクセス設定も、認証設定も、複数システムの構築は不要で一元管理が可能です。SDP と同じメリットを、複雑さ無しに導入できます。
本当のゼロトラストを実現するのは長い日数がかかります。多くのベンダーは、スイッチオンで切り替わると広告していますが実際のところは違います。ゼロトラストは2、3年かけてじっくりカスタマイズして業務にフィットさせていくべきテクノロジーなので、長期的に利用できるプラットフォームを選定することが重要なのです。
世界最高の SDP 環境を提供します
ネットモーションが優位な点を3つにまとめました。
1.リモートアクセス専用にチューニング済みの通信最適化アルゴリズム
業界随一の特許取得アルゴリズムで、回線状態に合わせて自動的に通信を最適化します。あらゆる環境で「切れない接続」を実現するユニークなテクノロジーです。
2.通信状態の多彩な可視化
リモートワークのデバイスで何が起きているか、通信トラブルを可視化します。
自宅のWi-Fiの電波強度やデバイス内蔵LTEなど、回線品質も自動で診断しログ収集し、トラブルシューティングにかかるヘルプデスク工数を削減します。IT管理者は、診断結果をさまざまな切り口でドリルダウンして解析できます。社内ネットワーク以外の、あらゆるネットワークを可視化するので、テレワークで通信トラブルが発生していないか迅速に確認できます。
3.VPNからゼロトラストへの移行がスムーズ
将来的にゼロトラストの採用を考えているお客様は、ネットモーションのVPNを「NetMotion プラットフォーム」にアップグレードすることで、VPNを利用したリモートワークの業務継続を保証しながら、徐々にセキュリティ設定をカスタマイズして「ゼロトラスト」環境へと整えていくことも可能です。
VPNテクノロジーもさらなる進化
ユーザーも管理者も喜ぶ、数々の機能を新搭載しています。
- VPNのスループットが大幅向上
新しい通信制御アルゴリズムにより、VPNの通信速度が向上し、モバイルワークのユーザーエクスペリエンスが更に高まりました。
- VPNトンネル内外の可視化
ネットモーション製品で初めて、ローカルブレイクアウト(デバイスから直接インターネットにアクセス)したトラフィックの宛先や通信量も可視化できるようになり、ログの粒度が高まりました。
- IPv6対応
エンドツーエンドでIPv6に完全対応しました。
IPv6が必須の社内システムへのアクセスが可能になりました。あらゆるモバイルデバイスで、アドレスのIPv4, IPv6を意識せず、リモートワークが可能になりました。
ネットモーションの理念
COVID-19 の問題で働き方が急速に変わり、リモートワークは多くの人々に必要とされるようになりました。この世界情勢は長期化すると見られており、この変化に対応するためにリモートワーカーは、どのような環境で働くべきか、どのようにセキュリティリスクから身を守るのか、脆弱性をどのように回避するのか、テクノロジーによってそれらを妥協無しに同時に実現することが重要と考えます。
ネットモーションは、ユーザーエクスペリエンス向上に加えて、セキュアなプラットフォーム、インフラストラクチャ、リソースの提供によって、皆様のリモートワークに貢献いたします。お客様満足がネットモーションの行動指針です。業界で最も高いレベルのネットプロモーターズスコア(NPS)を得ているテクニカルサポートとともに、製品の品質面では多様なデバイスのあらゆるオペレーティングシステム上で製品出荷テストを実施することをCTO(最高技術責任者)がコミットしています。
これまでの19年間で培ったテクノロジーを更に進化させ「プラットフォーム」として新発売でき、さらにはお客様のご要望にも応えることができることを誇りに思います。最も特筆すべきは、弊社のプラットフォームをご採用いただくと妥協のない世界最高水準のセキュリティを迅速に実現できることです。
今後もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。